So-netモバイルには通常MVNOにある普通の月次制のプランがある他に「0SIM」という半定額制のプランがデータSIM、音声通話SIM両方にあります。
この「0SIM」毎月500MB未満は無料となかなかインパクトのある宣伝文句で売っておりますが、果たしてその中身は本当にお得なのでしょうか?
半定額制のプランといえば、ちょうど昔のガラケーのダブル定額が思い出されます。この0SIMもダブル定額ととても似たようなプラン形態となっています。
今回は業界最安値のプランを誇るDMM mobileと0SIMを比較して、0SIMが本当にお得かどうか検証してみます。
いったい0SIMはどんな人に向いているプランなのかもはっきりさせます。
「0SIM」ってどんなプラン?
比較をする前にまず「0SIM」についてもうちょっと詳しく知っておきましょう。
「0SIM」は月のデータ通信量が500MB未満の場合は料金が0円で、500MBに到達すると100円、600MBで200円と100MB増える毎に料金も100円加算されていく料金プランです。
ですが、2GBまで到達するとそこから5GBまでは同じ料金となります。5GBを超えると速度が制限されるというものです。
「5GBまで使えるけど、あんまり使わない月はそれよりも安い料金になるよ」というプランなのです。
なんか聞こえがいいですね。
図で表すとこのようになります↓
500MB未満つまり499.9999…MBまではデータ通信にかかる月額料金が無料ということですね。
そこから5~2GBまでは100MBごとに「+100円」となります。
2GBまで到達したらあとは5GBまで料金が1600円のまま固定です。
5GBを超えると低速回線になるわけですね。
見た感じなかなか良さそうなプランに見えます。他の格安SIMがどれも月のデータ通信容量が決まっているだけのプランなのに対し、このプランは上限に達しない月は料金が安くなるのですから。
でも実際に他の格安SIMと比較してみるとどうなのでしょうか?
ではDMM mobileと料金を比較してみます。
「0SIM」と「DMM mobile」の料金比較
表を用いて「0SIM」と「DMM mobile」の料金を比較してみましょう。
比較はDMM mobileのデータ通信SIMとします。0SIMもデータ通信SIMの料金となっています。
どちらも音声通話SIMにする場合はデータ通信SIMの料金に「700円上乗せ」となっています。
容量 | 0SIM | DMM mobile |
500MB未満 | 0円 | 無し |
500MB | 100円 | 無し |
600MB | 200円 | 無し |
~ | ~ | ~ |
1GB | 600円 | 590円 |
1.1GB | 700円 | 無し |
1.2GB | 800円 | 無し |
~ | ~ | ~ |
1.9GB | 1500円 | 無し |
2GB | 1600円 | 770円 |
3GB | 1600円 | 850円 |
5GB | 1600円 | 1210円 |
これを見るとはっきりしますね。
緑色の部分が「0SIM」の方が料金的にお得な所で、赤色の部分が「DMM mobile」の方が料金的にお得な所です。
500MB未満だとDMM mobileにはプランがありません。
なので、ほとんどデータ通信を使わないような人は「0SIM」の方がお得ということになりますね。
1GBだとほとんど差がないので、どちらでも良いということになりそうですが、なかなか狙って1GBに収めるのは難しくついちょいと使って1.1、1.2GBまでいってしまう恐れがありますね。
赤色で示した通り1GB以上の容量に関しては「0SIM」が勝てる部分は一つもありません。ハッキリ言って高いです。
DMM mobileに限らず、IIJmioや楽天モバイルなどとくらべてみてもそれらも月3GBで900円というのが今は当たり前になっているので、格安SIMとして料金が高いのは明白ですね。
というわけで、ズバリ結論を申し上げると、
「0SIM」を選ぶべき人は月1GB未満しかデータ通信を使わない人ということになります。
1GBまでならどの格安SIMよりも安く、500MB未満というごくわずかしか使わないような人は無料なのですから。
あとは、スマホではWi-Fi環境でしかデータ通信をせず、スマホ回線ではほとんど通信しない人で、かつキャリアの電話番号を維持したい人におすすめしたいです。
キャリアから格安SIMへの移行の際MNPで電話番号はそのままにしたいけれど、データ通信はほぼしないような人にとっては、他の格安SIM業者のプランはもれなくデータ通信容量が付いてくるため無駄にお金を支払うことになってしまいます。
そういう人は「0SIM」にすれば何処よりも安く月700円(0SIMの音声通話SIMの料金)で電話番号を維持することができます。しかもスマホ一台で。
ガラケーとの2台持ちなど他にも方法はありますが、やはり2台以上持ち歩くのが不便です。「0SIM」ならスマホ1台だけ持ち歩けばいいのでスペース的にも楽ですね。
まとめ
0SIMは1GB未満しか使わない人向けの格安SIMプランということが分かりました。
それ以上使うなら他の格安SIMが良いでしょう。
DMM mobileはぼくも利用していますが、料金が安くサービス内容は他と変わらないので単純にお得なのでおすすめです。
それでは!