楽天モバイルは皆さんご存知のインターネットマーケットの楽天が運営する格安SIMサービスです。DMM mobileと同じように通信業界以外の会社からのMVNO参戦は楽天という会社の知名度も相まって大きな反響を呼んでいます。また楽天ポイントとの連携もあり、従来の楽天ユーザにとっては耳寄りなサービスを展開しています。
さて、そんな楽天モバイルですが、実のところサービスは他のMVNOと比べて優れているのでしょうか?
この記事では楽天モバイルを他のMVNOと同じようにプランの料金体系や各サービスの詳細を解説しその有用性を探っていきます。
では早速プランと料金から見ていきましょう。目次もあるので知りたいところだけ見たいという人はそちらからどうぞ。
目次
プランと料金
データ通信SIMプラン
料金はすべて税抜きで表示されています。
プラン名 | 料金 | 最大速度 |
ベーシックパック | 525円 | 200kbps |
3.1GBパック | 900円 | 下り最大 225Mbps 上り最大 50Mbps |
5GBパック | 1450円 | |
10GBパック | 2260円 |
楽天モバイルのプランの中では特にベーシックパックの料金がとても安いことが特徴的です。他のプランは他社と同じ料金で違いはありません。強いて言うなら3.1GBパックは容量が他社は3GBなのに対して、それより0.1GB容量が多いので少しでも多く欲しいという欲張りな人にはいいのかもしれません。
ベーシックパックは最大速度が200kbpsしかでない低速回線ですが、スマホを初めて持つ方や基本Wi-Fiでネットはするという人には安くていいんじゃないでしょうか。
公式:【楽天モバイル】
音声通話SIMプラン
料金はすべて税抜きで表示されています。
プラン名 | 料金 | 最大速度 |
ベーシックパック | 1250円 | 200kbps |
3.1GBパック | 1600円 | 下り最大 225Mbps 上り最大 50Mbps |
5GBパック | 2150円 | |
10GBパック | 2960円 |
コチラもベーシックパックの安さが目につきます。電話はしたいけど、データ通信(ネット)はそんなにしないかWi-Fiで十分な人にはこのプランは魅力的です。
他のプランはデータ通信SIMプラン同様、他社との違いはほぼありません。
公式:【楽天モバイル】
端末セット販売ー楽天モバイルはどこよりも取り扱い端末数が多いのが特徴!ー
楽天モバイルでも端末セット販売を行っています。機種それぞれに色が何色か選べるようになっています。
2015年11月現在では、AQUOS SH-RM02、arrows RM02、Desire 626、Liquid Z330、honor6 Plus、ZenFone 2 Laser、Zenfone Selfie、ZenFone 2(ZE551ML)、Xperia? J1 Compact、Ascend G620S、P8 lite、ARROWS M01、ZenFone 5がラインナップに並んでいます。
どれも値段の割にコストパフォーマンスの良い機種が揃っていて、スマホを初めての人にもそうでない人にもオススメできるものばかりです。
特におすすめなのは中位クラスの機種ならば「ZenFone 2 Laser」、「Desire 626」、「P8 lite」が見た目性能値段と三拍子そろったいいスマホです。この3つはどれも似たような性能なので最終的には見た目で判断ということになるでしょう。
上位クラスの機種は「AQUOS SH-RM02」、「ZenFone 2(ZE551ML)」、「honor6 Plus」どれをとっても損はしません。お好みでどうぞ、一番人気は「Zenfone 2」でしょうか。
当サイトでもZenfone 2及びZenfone 2 Laserについての実機を使った解説がありますので参考にしてください→Zenfone 2及びZenfone 2 Laserの実機レポート
またSIMカードとセットで申し込むと楽天スーパーポイントがもらえます。表の一番右の列にどれくらいポイントがもらえるかが書いてあります。
公式:【楽天モバイル】
3日の縛りはあるか
楽天モバイルには3日の縛りが存在します。これは少し残念ですね。
3日の縛りでは、縛りがあることによって、たくさん使いたい日にたくさん使ったらすぐに速度制限(低速回線になる)されてしまうことがあります。
楽天モバイルでは具体的にどれくらいで制限されてしまうかというと、
- 3.1GBプラン:540MB
- 5GBプラン:1GB
- 10GBプラン:1.7GB
となっていて、限度容量の5分の1~6分の1ほどです。3日の縛りが存在する他社と比べると多いほうだと思います。1ヶ月の間のたった3日間で5分の1以上利用することは動画を見ない限りはそうそうありません。なので楽天モバイルに限っては、縛りはそこまで憂慮すべき事柄でもないかもしれません。
しかし、こういった縛りは無いに越したことはありません。OCN モバイル ONEやDMM mobileはこのような縛りが存在しないのでぴィすま管理人としては個人的にこれらのほうが好きです。
通信品質はいいか
MVNO(楽天モバイル)はdocomoから回線を借り受けて事業を行っているという特徴があるため、通信品質はdocomoと全く同じです。なので平常時は全く心配いりません。
ひとつ違うのは所有している回線の本数で、本家docomoはたくさん持っていますが、MVNOはその中の一部を貸し出されているに過ぎませんから、当然docomoよりは回線の集中に弱くなります。
したがって、お昼時や夜中などの回線へのアクセスが集中する時間帯は少し回線スピードが遅くなる場合があります。と言ってもネットが見れないとかそういうレベルの話ではなく、体感でそこまで変わりはありませんので心配は要りません。
OCN モバイル ONEの解説で通信速度を測ってみた結果が掲載されているので格安SIMの速度の目安として参考にしてください。
楽天モバイルのいいところ
毎月料金を支払う毎に楽天スーパーポイントが貯まる
毎月料金を支払う毎に100円につき1ポイント、楽天スーパーポイントが貯まります。微々たるものかもしれませんが、楽天を利用している人はちょっと嬉しいサービスですね。
速度制限はあるが最安値プランが超初心者にとって魅力的
最安値プランとしてベーシックパックがありますが、このプランは格安SIMサービスの中では最安クラスの価格です。
速度は200kbpsと他のプランの速度制限された時の速度と同じですが、メールやLINE(チャットと通話両方)、Skypeなどは低速であれ問題なくできますし、ネットも画像が大量に掲載してあるようなサイトでなければちょっと読み込みが遅いですが閲覧することは可能です。動画は絶対に無理です。
このプランはスマホを生まれて初めて持つようなお子さんやあんまり使わないけどとりあえずスマホを持ちたいというような、スマホ超初心者向けのプランだと思います。
そもそもが低速回線なのでスマホを持たせると心配な子供でも、機能制限されているようなものなので、ネットの見過ぎなどの心配はなくなります。そういった意味でも子供にスマホを持たせるならこのプランが最適かもしれません。
SMSオプション込みで月600円ほどなのでとてもリーズナブルだと思います。
楽天でんわで通話料が半額に、そしてポイントキャンペーンも
「楽天でんわ」は音声通話SIMを利用している場合に限りますが、電話をかける際に「楽天でんわ」からかけると通話料が半額になるというアプリサービスです。
この楽天でんわは楽天モバイルに加入していなくても誰でも利用は可能ですが、楽天モバイル加入者はSIMカード申し込みと同時に楽天でんわも申し込むと楽天スーパーポイントが1500ポイントもらえます。
※予告なく終了する場合があるので注意
メールアドレスが最大10個取得できる
楽天モバイルに加入すると独自ドメインのメールアドレスが最大で10個取得できます。
このようなドメインのアドレスが利用できます。1アドレス毎に容量は200MBと少ないですが、いろいろ用途に備えてメールアドレスが欲しい時は簡単に取得できるのでありがたいです。
人によっては別になくても困らないサービスですが、あったらあったで便利です。適当な登録用メールアドレスとしても活用できるかもしれませんしね。
公式アプリで利用した通信量がひと目で分かる
楽天モバイルの公式アプリでを利用すると、今どれくらい通信したかがグラフでひと目で分かるようになっています。
また、初めて楽天モバイルをスマホで利用するときのAPN設定もアプリから簡単にできるみたいです。
そして高速通信のON-OFFがの切り替えもアプリからできるため、高速通信が必要ないときは低速回線に切り替えることによって、高速通信容量の消費を最小限に抑えることができます。
公式:【楽天モバイル】
楽天モバイルの良くないところ
3日の縛りはちょっと残念
これは先ほども書きましたが、楽天モバイルの良くないところとして改めて書いておきます。
3日の縛りがあると外出時にたまたまネットを多く使う必要があったりすると、速度制限に怯えながら利用しなければいけないので精神衛生上あまり好ましくないです。
楽天モバイルは幸いその上限が多めですが、多めの上限を設けるならいっその事なしにしたほうが良いのかなとも思います。他社が3の縛りを撤廃していく中楽天モバイルはもそのうち無くなるとは思いますが、どうなるのでしょうか。今後に期待ですね。
プランの種類が少ない
最安プランがスマホ超初心者に向けて優良なのは先にも書きましたが、それ以外のプランの種類が豊富だとは言えません。3、5、10と主要な容量帯はおさえてありますが、欲を言えばその間の容量のプランもあると嬉しいですね。
DMM mobileなんかはとてもプランの数が多いので3、5、10以外のプランが使いたいという人はそちらも見てみることをおすすめします。
これもまたプランの種類が増えることを祈って今後に期待という感じでしょうか。
データ通信SIMの場合はSMSオプションを忘れずに
格安SIMにはデータ通信SIMの場合SMS機能がついていないとアンテナピクト問題やセルスタンバイ問題が発生しバッテリーの消費が激しくなる可能性があります。
アンテナピクト問題やセルスタンバイ問題とはSIMカードにSMS機能がついていないために起きてしまう問題のことです。詳しい解説は別途ページを設けてありますのでそちらを参照してください→格安SIMを申し込むときはアンテナピクト問題 セルスタンバイ問題に注意せよ
何にせよLINEの登録やその他アプリでも認証に利用したりするので、データ通信SIMの場合はSMSオプションを同時に申し込んだほうが良いです。ぴィすま管理人もOCN モバイル ONEで同じようにSMSオプションを申し込んでいます。
他のオプションは割高なので慎重に
楽天モバイルに限らずMVNOの提供する格安SIMサービスは基本料はとてもお得ですが、それ以外に別途料金を払って選択式で付加するいくつかのオプションはかなり割高です。
安心サポートを始めとするオプションですが、申し込むときは慎重にしましょう。せっかく格安SIMでスマホ代を安くするのに、余計なお金を払う必要はどこにもありません。
オススメはSMSオプション以外申し込まないことです。なくても基本的に困らないオプションばかりなので、どうしても必要or心配な人だけ申し込むようにしましょう。
楽天モバイルはどんな人向け?
ズバリ楽天を利用している人向けでしょう。と言っても一度は皆楽天を利用しているかもしれません。
理由は利用すると楽天スーパーポイントが貯まるからです。楽天モバイルだと端末セットのプランを申し込んでもポイントが貯まるので他のMVNOよりも安く端末を手に入れられてお得です。
楽天モバイルの料金体系は可もなく不可もなくといったところで、格安SIMの平均的な料金が並んでいます。
他のMVNOの格安SIMサービスのほうが自分にあってるという場合はそちらにすればいいと思いますが、そうでなければ別に楽天モバイルで申し込んでも損はしません。
結構どこも似たり寄ったりの料金体系なので、楽天というサービスが終了する心配の少ない大手企業が提供する格安SIMのほうが安心かもしれません
公式:【楽天モバイル】